焼肉、、その爆発的な美味しさ、定点越えの満足感は私のSoulに長く住み着いています。遡るは小学3年生の秋、Seoulの地から全ては始まりました。
親の社員旅行で韓国のSeoulに降り立った私は、子供らしくロッテワールドでアトラクションに揺られ、クオリティーに多少の問題が感じられる猫の着ぐるみと写真撮影をし、お土産にマジックグッツの杖を買ってもらいました。しかし当時の私は外出、旅行を心底嫌悪していたため、常時すこぶる機嫌が悪く、ただでさえ食欲という概念のない小食が加速し、もはや無食でした。親の都合で海外へ強制連行されたことに大いに腹を立てながら、夕食の韓国焼肉店でお茶を飲み続けていると、母が半べそで「お願いだから何か食べてちょうだい」と訴えかけてきました。他の社員も「頑張れ、勇気を出して!」と謎に励ましだしたので、仕方なくキムチを食べました。そうしたら!!
「Ki,,Ki,,Kimchi!」
この瞬間、ヘレンケラーの「Water」さながら私の舌は覚醒しました。舌が味覚を知ったのです。私は貪るように食べ物を欲しました。カクテキ、わかめスープ、クッパ、そしてついに網の上にある焼肉をバクバク食べはじめたのです。
「お肉おいし、うわ、おいし、お米と合う、永遠に食べられる」といった感じでした。
今まで甘味以外は何を食べても味がはっきりしなかったのですが、この日から私の味覚は目覚めました。
あの日、韓国焼肉に出会っていなかったら私はどうなっていたのでしょう、、。そんな訳で焼肉は私にとって、ちょっと特別なお食事なのです。
前置きが長くなりました。
自由が丘駅から田園調布方面へ徒歩8分、小奇麗なビルの地下一階にべこ亭はございます。清潔で落ち着いた環境で美味しい焼肉をいただきたいなと思い、こちらを予約しました。
19時10分到着、夏休みという事もあり平日ですがお子様連れのご家族も多く、満席に近い状態です。すぐさまスーツをビシッと着た黒服のスタッフさんがお席に案内してくれます。照明が抑えられた店内も相まってキャバクラ感がありますが、お店は非常に清潔で、落ち着いています。さてメニューはコースか単品かと悩みますが、今夜は「縁」というコースにしました。
まずキムチとナムル盛り合わせ、サラダがきます。キムチは辛すぎず、日本人好みの食べやすいお味、ナムルとサラダはごま油がきいて食欲が進みます。次に和牛のユッケとお刺身2種。やっぱりユッケって美味しい、多すぎず丁度いい量でした。お刺身もわさび醤油で美味しくいただきました。お酒が弱い私ですが、調子に乗っておビールをいただきました。
ついに焼肉です。タン塩はコリコリと弾力がありレモンでさっぱり、最高です。ハラミは噛むほどに美味しい脂が感じられて幸せです。カルビとロースも王道の美味しさです。追加で市場直送の小腸ホルモンみそダレをお願いしました。お勧め感があったのでお願いしましたが、私には少し脂が強かったです。コース最後のお肉、サーロインはボリュームがあって食べ応えがあり贅沢でした。
〆の和牛ひき肉お茶漬けも塩気が効いて美味しかったですが、シンプルに白いご飯でもいいかなと思いました。デザートはグラ二テのようなものだったと思います。ほろ酔いかつ、お腹がいっぱいすぎてあまり覚えておりませんが美味しかったです。
満足満足、やっぱり焼肉は美味しいですね。焼肉の美味しさって強さがありますよね、シナプス伝達が速いというか、「美味しい」っていう情報が高速で頭に届く感じです。
べこ亭はランチもしているようなので、次はランチも良いですね。お席はゆったりしていてプライバシーは保たれていますし、お店が清潔で、排気も良いので匂いがあまりつかない気がします。
大満足のお夕食でした。ごちそうさまです、また伺います。
お店情報 (焼肉 ワインバー ホルモン)
べこ亭 自由が丘店
東京都世田谷区奥沢6-20-23 フォーラム自由が丘B1F
東急東横線/大井町線 自由が丘駅より徒歩6分