北欧デンマーク観光旅行⑩
~デンマーク第三の都市、オーデンセ観光編~
オーデンセ行きのチケット
オーデンセはデンマーク第三の都市で、人口は20万人程度です。コペンハーゲンがあるシェラン島のお隣、フュン島の中央に位置しますので、DSB(デンマーク国鉄)で行きます。私たちは事前にDSBのウェブサイトで往復チケットを購入し、プリントアウトをしていきました。その際、チケット購入は英語が堪能な主人に任せ、私はヘラヘラ待っていたのですが、あからさまに滞っていたためチラ見したら、デンマーク語のサイトで挑んでいました。「何で英語にしないんだい?」と聞くと「英語のサイトがみつからない」とのことでした。主人「このVOKSNEって大人ってこと?」私「Ja、、、maske(イエス、、、メイビー)」残念ながら私は簡単なデンマーク語しかわかりません、先行き不安です。絶対に英語用サイトがあるはずだと主人からマウスを取り上げ探しまくると、一番下の左手に、まあまあ小さい字で「In English」という表示がありました。もしウェブサイトでチケット購入する際は、諦めずに「In English」を探してください。ちなみに運賃は大人1人往復287Krでした。30年前の値段とあまり変わっていない様に思いました。

コペンハーゲン中央駅
1泊旅行のため、宿泊していたパレスホテルにスーツケースを預かっていただき、手提げ鞄で行くことにしました。9時にパレスホテルを出て、あっという間にコペンハーゲン中央駅です。9時32分の電車なので駅の内外を一周しました。駅構内にはマック、セブンイレブン、両替所、Espresso House、モバイルリペアショップ、Pawn Shop(質屋)などがありました。両替所のみならず、質屋があるところが流石ヨーロッパです。持ち金がなくなったバックパッカーが金の指輪や古い金貨を持ち込むのでしょうか。

出発時間の10分前にホームへ降り、撮り鉄ごっこをして時間をつぶしました。私たちが乗る電車は5車両編成で時間通りに到着しました。座席はゆったりデンマーク人サイズです。指定席なので各席ごとに電子文字で行先が記されており、勝手に座られる心配が減るのため、良いシステムだと思いました。コペンハーゲン市内を抜けると窓からは柔らかな青い空と緑の平原、時折牛や馬が牧草をはんでいる景色が続きます。さながら「世界の車窓から」状態です。頭の中で「チャラララーラ チャーチャラ チャッチャー」と世界の車窓からのテーマ音楽がリフレインし、気が付くと歌ってしまい、主人に「え?何?どうしたの?なに今の?」と聞かれ「ごめんごめん、つい世界の車窓からを歌っちゃった」というと「え?今の?今の世界の車窓から?オンチ」と言われムカつきました。

DSB 指定座席
オーデンセを観光
電車は予定通り11時にオーデンセへ到着しました。オーデンセ駅や駅周辺は比較的近代的ですが、少し歩くと色とりどりの小さな可愛いお家が並んでいて、童話の世界へ入り込んだようなメルヘンチックタイムを味わえます。そもそもこの町は言わずと知れた童話作家アンデルセンの故郷なのです。私としたことが、アンデルセンが有名になったから町の名前もオーデンセ(アンデルセンをネイティブデニッシュが発音するとオーデンセだと思った)にしちゃったんだなーっと子供の頃は思っていたくらいです。

アンデルセン博物館へ
さてオーデンセの見どころはアンデルセン博物館ほぼ一択でしょう。以前の博物館はアンデルセンの切り絵をモチーフにした看板が印象的で、こじんまりとしながらも、絵本の中で遊んでいるような素敵な空間でした。ですが現在は2016年にリニューアルされ、隈研吾氏がデザインしたパビリオン的な建物と、デジタルアート満載の最先端博物館に変わってしまいました。未来志向すぎて戸惑いますが、それなりに楽しめるので子供連れの方にはお勧めです。必ずやお子さんの琴線に触れることでしょう。その他にアンデルセンの生家、アンデルセン子供時代の家もありますが、極めて地味なので長居は無用です。
大聖堂とフュン野外博物館
あとはオーデンセ大聖堂というゴシック様式の教会があり、ここではオーデンセで暗殺されたクヌート王とその弟さんの骸骨を見ることができます。しかし骸骨を見たところで、これといって感動はしません。鉄道好きの方であれば駅前にあるデンマーク鉄道博物館が良いかもしれません。あとは郊外にフュン野外博物館という19世紀のフュン島の村を再現した、いわば「明治村」的なところがあります。今回初めて訪れてみました。エントランスはガラス張りの美しい建物ですが、博物館は、だだっぴろい牧草地に農家や水車小屋、レンガ工場、野外ステージなどが点在しており、建物の中にも入れるので、お散歩をしながら探索できます。また馬、牛、豚、鶏なども飼われていて、意外に被写体も豊富です。更に時間や季節によりますが馬車乗り体験、乳しぼり体験などもできます。野外にカフェがあったので、イチゴのタルトと博物館自家製のコーディアルをいただきました。コーディアルがとっても美味しかったです。


そんな訳でデンマーク版明治村は思いの外楽しめました。ちなみに行きはタクシー、帰りはバスを利用しました。バスは本数が少ないので入場前にエントランスで時間を聞いておくことをお勧めします。そしてバスのお支払いは現金のみなので注意が必要です。
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