北欧デンマーク旅行⑦
~メインストリート ストロイエ通り散策編~
ストロイエはコペンハーゲンのメインストリートです。ヨーロッパで最も長い歩行者天国と言われています。私が宿泊しているスカディックパレスホテルのある市庁舎広場から後日宿泊予定のニューハウン近くにあるコンゲス・ニュートー広場までの約1.1kmにレストラン、カフェ、ショップが続き、石畳の道を右往左往と楽しく歩きまわることができます。
ストロイエは右手に長きにわたり絶大なる宣伝効果をもたらしているバーガーキング、左手にデンマークコンビニ市場一人勝ちのセブンイレブンを皮きりに始まります。尚、セブンイレブンの隣にはHard Rock Cafe Copenhagenがあるのでロックな方はストロイエに入る前に、ここでピンバッチでもご購入することをお勧めします。そして右手の格式高いバーキンですが、2回の窓際席から市庁舎広場の眺望が楽しますので、ファーストフード好きの旅行者にはお勧めです。また左手のセブンイレブンは各種様々な飲料水、ホットドック、ピザ、サンドイッチ、お菓子、アイスなど飲食類が8割、スーベニアが1割、日用品その他が1割なので日本の感覚で靴下やパンツの購入を試みると失敗します。
日用品のお勧めはNETTOという黄色の背景にスコティッシュテリアが籠をくわえているマークのスーパーマーケットがお勧めです。以前そこまでの勢力はなかったのですが、今やコペンハーゲンを席巻しています。個人的にシンボルマークを含めNETTOが一番好きだったので嬉しいです。NETTOはストロイエにはありませんが、中央駅からストロイエへ向かう途中にあります。また簡易な洋服が必要であれば、ストロイエのユニクロで購入する方が確実かもしれません。久しぶりにストロイエを歩いて感じたのは、相変わらずタバコ臭いということです。デンマークは室内禁煙ですが、屋外喫煙は基本的に自由なので歩きタバコの方が多いです。小さなお子さんをお連れの方は気を付けてください。
ストロイエの最初1/3は小さなお店が多いです。ですが以前より個人商店が減った印象です。かわいいノルディックセーター屋さん、ボダムやコスタボダが買える雑貨屋さんはなくなっていました。その代わりフライングタイガー、チェーンのアイス屋さん、コペンハーゲンのいたるところにあるチェーン店ESPRESSO HOUSEまさかのタピオカドリンク屋さんもできていました。あとスーベニアショップも増えたと思います。数件おきに似たようなものを販売しています。嬉しかったのはストロイエに来ると必ず食べていたワッフル屋さんがまだ健在であった事です。外観は小奇麗になって、クレープも売るようになっていましたが、昔と変わらず歩行者天国に向けてワッフルを焼き、ヌテラをかけたりソフトクリームを乗っけたり、懐かしい風景でした。一つ違うのは、以前はミツバチが焼く前の生地や焼いて積まれたワッフルにたかっていて、店員さんとの果てしない攻防があったのですが、今回はミツバチがいませんでした。以前のワッフルは蜂蜜を使っていて、ミツバチが恨みつらみでたかっていたのか、単純にミツバチがコペンハーゲンから居なくなったのか、いずれにしてもレシピか自然環境かに変化があったのでしょう。あと精霊教会の手前にSostrene Greneという雑貨店があるのですが、以前は激安だけど、いたって買いたいものがない、低価格に抑えるためか照明が劇暗い謎のお店でした。しかし今回訪れると非常にスタイリッシュで洗練されたお店に変わっていました。さてストロイエの中心までくるとカフェ、レストランが増え、道にせり出してテーブルが置かれています。デンマーク人を中心に欧米の方が日中夜、日光浴がてらビールを飲んでおます。またアマートゥー広場周辺はイルムス・ボーリフス、ロイヤルコペンハーゲン、ジョージ・ジャンセン、ルイ・ヴィトン、イルムスデパート、グッチと高級ショップが並びます。以前グッチの並びにあったエルメスは広場から右に少し行ったところに店舗が移っていました。
ストロイエから左右に伸びる小道に入るのもお勧めです。例えば家具のノーマン・コペンハーゲン、有名なアンティークショップANTIK K、古本屋、アンティーク銀製品ショップ、クラフトジュエリー屋、Peter Hertz(王室御用達のアクセサリーショップ)、文房具店(店内で市販のアイスを販売している)、La Glace(クラシカルな老舗カフェでSports Kageが名物)、Frellsen(老舗チョコレート屋さんで私は必ずFlodebollerというメレンゲをチョコレートでコーティングしたお菓子を買います)などもあり、横道探検もすごく楽しいです。
ストロイエ終着で行くべきはマガジンデパートです。特に地下1階のグロッサリーショップ、お菓子屋さんなどは見ているだけでも楽しいですし、お土産にぴったりだと思います。そしてストロイエの最後はバング&オールセンで目と耳の保養をして終了するのがお勧めです。
10年ぶりのストロイエは以前と比べて治安が良くなった印象です。アル中の人、物乞いの人が格段に減ったと思います。ロイヤルコペンハーゲンは2階にあった二級品売り場がなくなっていて、高級感がパワーアップしていました。ジョージ・ジェンセンも単価が高くなり、私が好きなデイジーシリーズはギラギラと派手になっていたので、分かり易く高級志向になっているのだなと感じました。ですがイルムス・ボーリフスは前回同様デンマークらしいデザインの雑貨が置いてあり、ウェーグナー、フィン・ユールの椅子、最新のレ・クリントのランプも見れて楽しかったです。
そういえば6月はギムナジウム3年生(高校3年生)の卒業シーズンなのでトラックをクラスごとに貸切って、町中を大音量の音楽とクラクションを鳴らしながら踊りまくる姿を何度も見ました。
しかし何といっても、いたるところで初夏の気候を満喫するデンマーク人の幸福な笑顔が印象的でした。さすがに裸足でストロイエを歩いたり(15歳くらいの少女)、高級文房具店でアイスは売らない方が良いように思いますが、デンマーク人は夏が好きすぎるのでしょう。
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