北欧デンマーク旅行⑨
~番外編 アンティークショップ巡りで疲労編~
私はアンティークショップが好きです。多分、小学6年生の時にロンドン旅行でコベントガーデンへ行った際、スイッチが入ったと思います。大人になって一人で海外へ行くようになってからはアンティークショップを見つけると必ず覗いてしまいます。12年前にはストックホルムでBruno Mathssonのソファー、コペンハーゲンで1940年代のチーク素材の三足テーブルと同時期のマガジンラック、カール・ハンセンのキャビネットを購入し、船便で国際輸送するというエネルギッシュな経験もしました。そんな訳で今回のコペンハーゲン旅行でもアンティークショップ巡りを楽しみにしていました。
コペンハーゲンのアンティークショップ
コペンハーゲンで有名なアンティーク通りといえばRavnsborggade(ラウンズボーギャーゼ通り)です。私は宿泊先の71Nyhavn Hotelの目の前の道をひたすら3km程度歩いて行きました。観光客の方はノアポート駅までエストーないし地下鉄で行かれる方が多いと思います。私が徒歩を選択した理由は電車代をケチったという以外に、私の数少ない自慢として健脚であることが挙げられます。さて久しぶりのラウンズボーギャーゼ通りは、以前よりアンティークショップが減っていました。あとは夏季休暇をとっているお店もありました。
「VEIRHANEN」
このエリアで唯一お買い物をしたのが「VEIRHANEN」です。お婆さんに近いおばさんがいらっしゃって、私を放っておいて下さったので、飽きることなくお店の中を巡回することができました。このお店はランプも売っていて、そんなものを眺めていると首が痛くなるので、痛くなったら床に積まれているお皿を見たり、地下の売り場を見たり、小一時間をかけて物色しました。ここはアラビアのルスカ、クイストゴー各種、DANILD社のカップ&ソーサーなど日本人好みの食器が多くありましたが、最終的に無名ですが非常に素敵な柄の大皿(475Kr)、無名ですが素敵なカップ&ソーサー(75Kr×2)、ルスカのカップ&ソーサー(100Kr×2)を購入しました。お婆さんに近いおばさんは品物をデンマーク式にザックリと新聞紙で梱包して下さり、大サービスでプチプチでグワッと一塊にまとめて10カ所くらいテープで留めてくれました。
「GB ANTIK 」
次に紹介したいのはチボリ公園にほど近い「GB ANTIK 」です。ここは本当のお婆さんがいらっしゃいます。私が伺った時、ちょうどをシルバーカーを押しながらお店の前に辿り着いた瞬間でした。しかもゼーハー言っていました。お店の中は陶磁器、銀製品、ロイヤルコペンハーゲンのお皿が多くありました。お婆さんは娘さんと日本へ行ったことや、東京で泊まったホテルのことなどをニコニコかつゼーハーしながら話してくれて、可愛らしい笑顔が印象的でした。お買い物はしませんでしたが、コペンハーゲンのアンティークショップらしい、かわいいお店でした。
「SKINDERGADE ANTIK 」
次は「SKINDERGADE ANTIK 」です。このお店はギリおばさんがいらっしゃって、放っておいてくれるので、またまた小一時間かけてゆっくりとお買い物をしました。こちらはロイヤルコペンハーゲン、クイストゴー(主にレリーフ)、アラビア(主にルスカ)がたくさん積んであり、私の愛するボーンホルム島の磁器も多少あったので楽しかったです。購入したのはルーンのエッグカップ2個(100Kr×2)、お皿2枚(60Kr×2)、レリーフのお皿(150Kr)、ミルクピッチャー(200Kr)、豆皿(50 Kr×2)、エッグカップ2個(75Kr×2)です。こちらもデンマーク式にわちゃっと新聞紙で包んでおきながら頑丈な不織布にいれてくれました。
「ANTIK K」
最後にご紹介するのはストロイエからほど近い「ANTIK K」言わずと知れた有名店です。このお店はコペンハーゲン市内のアンティークショップと比べて2.3割り高い印象ですが、置いてあるものは良質で、毎回私は散財します。ちなみにロイヤルコペンハーゲンが誇る世界一贅沢なディナーセットと言われるフローラダニカも置いています。左右二つに売り場が分かれていて、右手の部屋に若めのお婆さんがいます。ちなみに前回来たときは30代の男性でした。こちらでもゆうに1時間を使ってお買い物をしました。ほぼ9割左手の部屋にいたのですが、こちらの部屋はロイヤルコペンハーゲン各種、クイストゴー各種があり、特に私が好きなロイヤルコペンハーゲンのFajanca窯Bacaの陶器や希少な年代のイヤーマグSがあったりと、本当に素晴らしかったです。「このお皿、家にあったな、母ちゃんが割ったな」とか「このカップ、家にあったな、母ちゃんが割ったな」とか、色々な思い出や記憶が蘇ってきて、ふとANTIK Kにずっといられる、もうこのまま住めるんじゃないか?と思うほど熱中してしまいました。最終的にこちらではBacaの花瓶(875Kr)と若めのお婆さん曰く「世界にデンマークの豚を輸出しようという熱い思いでロイヤルコペンハーゲンに特注した」という、ほほ笑みの豚が記されたお皿(375Kr)を買いました。このお皿は我が犬氏のおやつ置きとして使うつもりです。
それ以外にも5.6軒有名どころは回ったのですか、そこまで魅かれるものはありませんでした。例えば銀製品が有名な「H・ダニエルセン」、ちなみに若い女性が居りました。また、ひたすらロイヤルコペンハーゲンのブルーフルーテッドばかりを売っているお店「Porceleanskeaderen」、ちなみにお爺さんとお爺さんがいます。それと毎回何も買わないけれど365日、全力でクリスマスグッズを販売しているお店があるのですが、そこも恒例でいきました。尚、こちらはお爺さんがいました。
今回の総括ですが、アンティークショップの店員さんはお婆さんであることが好ましい、以上です。
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