グローブ・トロッターのスーツケース
「オリジナル スモール キャリーオン」レビュー
【英国のクラフトマンシップを旅へ連れて】
今日は英国発の老舗ラゲージブランド「グローブ・トロッター(Globe-Trotter)」から、主人が以前にイギリスで入手した憧れのスーツケース「オリジナル スモール キャリーオン」をご紹介したいと思います。現在は公式サイトでは受注生産のみとなっており2-2.5か月ほどのお時間が掛かるとのことでした。

スーツケースで有名なグローブ・トロッターとは?
グローブ・トロッターは1897年創業のイギリスのブランドです。なんと、ヴィクトリア朝時代から続く老舗です。ちなみにヴィクトリア女王が愛したヴィクトリアケーキは私の大好物です。
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クラシックで洗練されたデザインはもちろんのこと、100年以上変わらぬ伝統製法「ヴァルカナイズドファイバー(Vulcanized fibre)」を使ったボディが特徴です。
なるほどヴァルカナイズドしている訳ですね、、は?ヴァルカナイズド?なんだそれ?
主人に聞いたら「へ?紙を重ねてレイヤーになった製法でしょ、よく聞くじゃん。」
とのことで、ちょっと気に障った私は、ビヨンド主人するためにヴァルカナイズドをググってみました。
どうやら1895年にイギリス人によって発明された製法のようです。紙を幾つもの層にして、特殊な溶液で加硫(ヴァルカナイズ)し圧縮した素材とのことでした。主人の説明に誤りがなかったので、私は更に不愉快になりました。
さてグローブトロッターに戻ります。ボディーはヴァルカナイズドした紙ですが、ディテール(ハンドルやコーナー)はベジタブルタンニンレザーを使用しています。そのため全てがレザーではないことからスーツケースは軽く、繊細でありながら想像以上に頑丈です。
「オリジナル スモール キャリーオン」の魅力
主人が選んだのは、「オリジナル」シリーズのスモール キャリーオン(Small Carry-On)です。このサイズは機内持ち込みが可能なコンパクトサイズで、1〜2泊の小旅行にぴったりです。ですが国内線では持ち込み不可の場合もあるかもしれません、ご注意ください。

外観:クラシックの極み
まず見た目が圧倒的にエレガント、美しい、完璧です。
主人が選んだカラーは「ブラック×ブラックのレザートリム」。リベットやレザーバンドのコントラストが効いていて、空港でも圧倒的な存在感です。ですが女性にはちょっと硬いとうか、面白みが足りません。私なら「アイボリー×ナチュラル」にするかなと思います。カラーバリエーションは豊富なので、ご興味がある方は自分のスタイルに合わせたカラーを選んでみてください。
サイズとスペック
- 外寸サイズ:約53 x 40 x 20cm
- 容量:約30L
- 重量:約3kg
容量は見た目よりもしっかり入る印象です。主人曰く2泊3日の国内出張でも問題なしとのことです。主人はオジさんなのに、私より荷物が多い人です。つまり彼が2泊なら私は3ないし4泊いけるでしょう。ちなみに内部はシンプルで仕切りがないため、A4サイズの書類もスマートに収まります。しかしパソコンを入れる場合はPCケースに入れることをお勧めします。
スーツケースを使ってみて感じたこと
ハンドルやホイールは現代仕様でなので、見た目はクラシックでも機能面はとても実用的です。特に手に馴染むレザーハンドルは、持ち上げるたびに「主人よ、薄給ながらよくぞ買ってくれた」と思わせてくれます。
その存在はまるで旅の相棒というより“旅の一部”と言えます。ホテルのロビーでも、駅のベンチでも、そっと置いてあるだけで絵になる——まさに“旅の美学”を体現したスーツケースなのです!
そしてなにより、グローブ・トロッターの傑出すべきは「一生モノ」ということでしょう。紙でありながらレザーアイテムと同様に、使えば使うほど、傷が歴史になり、深みを増していく魅力的な存在です。つまりは私の小じわ同様、精一杯生きた証を愛おしみ、時には高額クリームを購入し、時には顔ヨガに挑戦するように、グローブ・トロッターも丁寧に修理を重ねて自分だけのエイジングを楽しめるのです。
修理体制も万全
グローブ・トロッターの店舗に出すか、街の修理屋さんにお願いするかの2択があります。ネットで調べた結果、私は正規販売店をおすすめします。
理由はシンプルで
- 正規のパーツを使ってもらえる安心感
- 見た目の仕上がりがきれいになりそう
- 長く使うならちゃんとしたメンテナンスが必要
グローブ・トロッターを長く使っている方、ちょっと不調を感じたら修理のご相談をおすすめします。

こんな人におすすめ
- 「周りとは一線を画した上質なスーツケースが欲しい」
- 「クラシックなデザインを愛している」
- 「旅行も日常も“美しく”ありたい」
そんな方に心からおすすめしたい逸品です。
まとめ:グローブ・トロッターのキャリーオンは“旅の美意識”を格上げしてくれるアイテム。
正直なところ価格は馬鹿げていますが、このスーツケースにはそれに見合う価値が十分あると思います。自分への投資、もしくは一生に一度のギフトとして、選んで後悔はないはずです。
あなたの旅と人生に、どうぞグローブ・トロッターを、、。

