ドジャースタジアムへ
大谷翔平選手を見に行こう!
ドジャースVSブリュワーズ
3日目編座席:ダグアウトクラブ
さて今夜の先発はエース、タイラー・グラスノー投手です。大谷翔平選手が「君のためにホームランを打つよ」と誓った、あのグラスノー投手です。大谷選手は今日が30歳の誕生日ですし、グラスノー投手が投げるし、久しぶりにホームランを打ってくれるに違いありません。
1回表、グラスノー投手がズバッと3人で抑え、すぐに大谷選手の打席がきました。ボールボーイがネクストバッターサークルに荷物を運ぶその後ろから、バット片手に悠々と歩いてきます。大きい、分厚い、美しい。数メートル先で大谷選手が素振りを始めたのですが、構える度に空気が張りつめ、素振りの度に波動を感じます。一番前にして良かった。
バッターボックスに立つ凛々しい姿に息をのみます。そして豪快な三振。力強い三振もまた一見の価値ありです。2番ウィル・スミス選手、大谷選手の代わりにソロホームラン!3回裏の大谷選手二打席目は見逃しの三振。2番ウィル・スミス選手、大谷選手の代わりにソロホームラン!4回表、グラスノー投手がヒットを浴び失点、しかも満塁ホームランを打たれ一挙5得点で逆転を許します。グラスノー選手のこんな姿を見たのは初めてかもしれません。しかしドジャースは強いチームです。その裏にミゲル・バルガス選手がツーランホームランで追いすがります。4回裏、大谷選手の第三打席、またもや見逃し三振。6回を投げてグラスノー選手は勝ちがつかないまま交代となりました。
ダグアウトクラブラウンジへ
このタイミングで私たちはダグアウトクラブラウンジへ戻り、ノーマルのドジャードッグにケチャップ、マスタード、ピクルス、チーズをトッピングし、チェリーパイとお菓子をもらってにシートへ戻りました。ドジャードッグはパンがやっぱりへなちょこで、ソーセージも特段秀でたこところはありません。しかしクセがないので食べやすく、普通に美味しいです。つまり人気の秘密は美味しすぎないところかもしれません。試合観戦の邪魔をしない程度にクオリティーを落とした絶妙な塩梅のドジャードッグです。ちなみにダグアウトシートではIN SEAT MENUのQRコードがあり、食べ物、ソフトドリンクは無料で、アルコールは有料で持ってきてくれます。
7回表が終わり”Take me out to the ball game”のお時間です。今日の試合は日本のホロライブプロダクションとコラボレーション企画の日で、アニメキャラクターがスタジアムの大画面に映され、歌っていました。アニメに興味のない私と主人はポカーンとしていましたが、知る人ぞ知るのキャラクターなのでしょう、Anime Expoから流れてきた一群なのか、スタジアムの方々からペンライトを降って熱狂している観客がいました。
7回裏、大谷選手の第四打席、レフトライナーでアウト。相手選手がいいところにいました、惜しい。2番ウィル・スミス選手、大谷選手の代わりにソロホームラン!いい加減気になります。
「この人、ホームランバッターじゃないよね?」と私。
「違うね」と主人。
まああいいや。2連続でドジャーズが大敗した試合を観戦した私は、もはや誰がどう活躍しようが関係なく勝つ試合が見たいのです、私は勝ちに飢えているのです。8回表は交代したダニエル・ハドソン投手が3人で抑え、勝負の8回裏です。まずミゲル・バルガス選手がまたいい仕事をします。レフトへのヒットで一塁へ進塁、次の選手がセカンドゴロで1アウト、次にクリス・テーラー選手がフォア―ボールを選んで一塁二塁、ここで大谷選手の第5打席目が回ってきますがファーストゴロで2アウト。結局ウィル・スミス選手がまた打っちゃうかな?と思いましたがフォアボールで満塁とします。そして、ついに来ました、私の応援するフレディ・フリーマン選手の打席が!スタジアムは今日一番の盛り上がりです。ダグアウト最前列にいると、後方から轟くフレディコールが直に感じられ、圧倒されます。
「フレディ!フレディ!フレディ!」
私も一緒になって叫びます。
「フレディ!フレディ!フレディ!」
フレディ・フリーマン選手、7球目を体勢を崩しながらもセンターへタイムリーヒット!7対5で逆転です!
「ウギャー!!フレディー!!フレディー!!」
もう大興奮です、スタジアム全体が叫び狂っています。声援だけ聞いたらQueenのライブかと思われそうです。まさに1985年のライブエイドさながら、フレディコールは鳴り止みません。勢いこのままに、続くテオスカー・ヘルナンデス選手がタイムリーツーベースで更に1点を追加!勝負あった。9回表は完璧に抑え8対5で勝利しました。
試合後はドローンショー!
劇的な勝利、スタジアムのドジャーズファンたちは興奮冷め止まず、そのままドローンショーに突入です。本日も内野席やセンターフィールドの扉が解放され、外野の芝生エリアのみ観客もフィールドに入ることが許されました。そして今夜はデーブ・ロバーツ監督やコーチ陣のご家族がフィールドに降りて、ドローンショーを楽しんでいました。ロバーツ監督が芝生に座って子供たちに囲まれている姿はとても微笑ましい光景でした。
ショーが終了し、ダグアウトクラブラウンジを通過して外へ出ました。クラブハウスの前で運よく選手に会えたら嬉しいなあ、、と期待をしていたのですが、誰にも会えませんでした。建物の外にでると、恐ろしい長さの行列ができています。一体何事だと思ったらホロライブプロダクションがドジャースとコラボした何ぞやをチームストアで販売しているようで、それ目当ての行列でした。何処からともなく漂う”超越した目標達成能力””高い自己肯定感””秋葉原感””ビックサイト感”、、、私は彼らの放つ見えないフェロモンを感じとりました。
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